日本銀行は27日、追加利上げを見送った12月の金融政策決定会合の「主な意見」を公表した。来春闘の賃上げ水準や米経済の動向を見極める必要があるとの見方が多かった。ただ、来年1月の次回会合以降の利上げについては前向きな意見が相次いだ。
12月会合で日銀は、短期金利(無担保コール翌日物)の誘導目標を3会合連続で0.25%程度に据え置いた。
主な意見によると、米トランプ新政権が打ち出す経済政策に対する不安が多くみられた。ある政策委員は「(日銀が)利上げを判断する局面は近い」としながらも、「現段階では、米経済の不確実性が一巡するのを注視する辛抱強さも必要だ」とした。
12月会合では田村直樹審議…