職業差別と受け取られかねない発言が批判された静岡県の川勝平太知事(75)が10日午前に退職届を県議会議長に提出し、午後2時から県庁で会見を開いた。会見で知事は退職届を提出した理由について問われ、「私の発言で県民の皆さまにご迷惑をかけたので、なるべく早く、県政の空白を短くするということで提出した」と述べた。
退職届を出す際に、関ケ原の戦いの前に命を落とした細川ガラシャの辞世の句「散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ」が口をついて出たことを説明した。この句は「花は散る時期を知っているからこそ美しい。人もそうありたいものだ」という心情を表現したものとされる。