福岡県中間市の双葉保育園で送迎バス車内に園児が取り残され、熱中症で死亡した事件から4年が経った。園児の命日である29日には、同園の駐車場に設けられた献花台に花などが供えられ、園児や職員らが手を合わせた。
この日も日差しが照りつけ、午前中から気温は30度を超えた。同園に子どもを通わせる保護者の一人は「もし亡くなったのが自分の子どもだったらと思うと、当時胸が痛くなったのを覚えている。一切こういったことが起きない、安心できる社会になってほしい」と話した。
同園では2021年7月29日、登園のために送迎バスに乗車した園児の倉掛冬生(とうま)ちゃん(当時5)が、園の駐車場にとめた車内に約9時間にわたって取り残され、熱中症で亡くなった。