「第22回学生フォーミュラ日本大会」の走行審査が9月9~14日、愛知県常滑市の県国際展示場である。大会には当初、海外10カ国・地域の33チームを含む106チームがエントリーした。大会では、約1年かけて作り込んだレーシングカーの走行性能を競うだけではない。車両設計や製造過程での工夫、デザインの審査での得点を合わせて順位を付ける。
17日、同展示場で主催する自動車技術会が記者会見を開いた。106チーム中35チームがEV(電気自動車)での登録となった。だが、海外チームの多くがEVになっているのに比べると、「日本では新たにEVに挑戦するチームは少なかった」(担当者)という。
EV初の総合優勝なるか
昨年、EV部門で優勝(総合15位)した名古屋大学の藤井一弥さんは「クラウドファンディングで集めた資金で新型のバッテリー(電池)を搭載した。今年はEV初の(エンジン車を含めた)総合優勝が目標」と話した。
昨年からEVに転向し部門2位となった名古屋工業大学は、車両の軽量化に取り組んだ。福山青志さんは「目標を上回り30~40キロ軽くなった。総合順位を1けたにしたい」。
2003年にスタートした大…