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2025年6月3日、パレスチナ自治区ガザ南部のハンユニスで、支援物資配給所に向かっていて殺害されたパレスチナ人の葬儀に参列する人々=AP

 イスラエル軍が侵攻を続けるパレスチナ自治区ガザ南部の支援物資配給所近くで、銃撃により連日死傷者が出ていることをめぐり、配給所を運営する米国主導の「ガザ人道財団」(GHF)は、4日の配給活動を中止することを決めた。イスラエルメディア「タイムズ・オブ・イスラエル」などが報じた。

 GHFは5月末から、活動地域の治安をイスラエル軍が維持する形で活動を続けている。ただ、稼働している配給所は人道危機が深刻化するガザの全域で1日わずか1~3カ所のため、遠方からも食料を求める人々が殺到していた。

 ガザ保健省によると、配給所付近へのイスラエル軍の銃撃で1~3日に計60人以上が死亡した。イスラエル軍は3日の事件については、配給所から約500メートル離れた場所で警告射撃を行ったなどとしている。こうしたなか、死傷者が増え続ける事態に国際社会からは強い非難の声が上がっている。

 GHFをめぐっては5月25…

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