母親に不凍液を飲ませて殺害したとして、東京都台東区の細谷健一と妻志保の両容疑者が殺人容疑で逮捕された。夫妻の次女と健一容疑者の姉、父親への殺害容疑に続き、4回目の逮捕。夫妻は次女を含め親族4人を殺害した疑いが持たれているが、否認や黙秘を続けているという。夫妻はどのように出会い、親族にどんな思いを抱いていたのか。

 千葉県松戸市の住宅街に築30年超の2階建ての木造アパートがある。志保容疑者が2007年ごろに母親と暮らした建物だという。2DKで家賃は月4万5千円。

 大家の女性によると、母親は入居当初、「北海道から娘と2人で出てきた。介護の仕事をしている」と説明した。大家が志保容疑者を見かけることは、ほぼなかったという。

現れたライトバンの男 出会いは北千住のキャバクラ

 入居から約2年後。ライトバンに乗った男が2人のもとを度々訪ねてくるようになった。大家はほどなく、志保容疑者が結婚して家を出たと聞いた。その相手が健一容疑者だった。

 関係者によると、2人は志保容疑者が働いていたJR北千住駅(東京都足立区)周辺のキャバクラで知り合った。健一容疑者は当時、父親の勇さんが営むホテル運営会社「ホソヤ産業」の役員。一人暮らしをするマンションに志保容疑者が身を寄せ、09年に結婚した。

 親族の女性によると、2人は…

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