豪雨による運休が続くJR美祢線の沿線自治体の一つ、美祢市の荒山光広市議会議長(68)らは9日、JR西日本広島支社で、復旧費用の自治体負担の削減と復旧に向けた街づくりへの協力を、JR西に求める決議を手渡した。決議は、3月の市議会で全会一致で可決されていた。
美祢線は、鉄道による復旧とは別に、鉄道以外の交通手段による復旧や鉄道の廃止も含めて議論している。
決議では、復旧の方法に関わらず、復旧や復旧後の鉄道運行に関する経費について、将来にわたって大きな負担とならないように、削減する努力などを求めた。
また、復旧が「地方創生の新たなシンボル」となるように、美祢市と連携して街づくりに取り組むことも求めている。
非公開の意見交換後、荒山氏は「どういった方法であっても、復旧は必ず必要。JRの責任の下、地域公共交通としての役割を果たしてほしい」、JR西の広岡研二支社長は「市民代表の議会からの要望であり、美祢線に関心があると受け止めた」と、それぞれ記者団に語った。