出荷のため、鹿児島県の農場からトラックに積み込まれる牛。子牛や肉牛の長距離輸送でも、ドライバーの働き方改革が課題だ。鹿児島のブランド牛「鹿児島黒牛」を東京や関西に運ぶ運送会社では、輸送を中継したり、帰路にフェリーを使うなどして運転手の拘束時間を抑える取り組みを進めている=2月27日、鹿児島県錦江町田代麓、JA鹿児島県経済連提供

 「明日の配送ができません」

 JAみやざきで家畜飼料を担当する日高大輔さん(48)は、部下を通じて受けた運送会社からの連絡に虚をつかれた。

 2023年の年の瀬。ドライバーの長時間労働を規制する改正法などの適用を控え、各社が労務管理を厳格化するなかでのことだった。

 牛・豚・鶏用の配合飼料は、トウモロコシなど原料の大半を輸入に頼る。全国有数の製造拠点である志布志港(鹿児島県志布志市)などの工場から宮崎県内4カ所の中継地点を経由し、各農場へ運ばれる。JAは年間46万トンの配合飼料の輸送を複数の運送会社に委託している。

 体重を増やす肉牛なら毎日配合飼料を7~8キロ平らげる。大規模農場では2トンタンクが半日で空になる。

 「家畜の健康に関わる。このままでは年を越せない」

 ドライバーの時間外労働の上限規制が強まって4月で1年。規制強化によって運転手不足が懸念される「2024年問題」への対応が進められてきました。安定的な物流を維持しようと、労働環境の改善やITを使った合理化など模索が続けれられています。現場から報告します。

 大みそかまで、JAの職員を…

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