栃木県

 高校野球の強豪・作新学院の小針崇宏監督(41)がさせた練習によって、部員が指を骨折するけがをした問題で、日本学生野球協会は20日、「危険行為」にあたるとして小針氏を謹慎6カ月の処分にすると発表した。期間は6月9日から12月8日まで。

 同校はすでに小針氏を野球部の指導から外しており、7月に開幕する全国高校野球選手権栃木大会に向けて、佐藤充彦コーチ(41)が監督に就任した。

 協会などによると、小針氏は5月23日、学校のグラウンドでノックをした際、一塁の守備についた2年生部員が「技術が未熟」と感じ、グラブを外して捕球するように命じた。部員には弱めに打ったゴロを10球ほど捕球させたほか、投手や二塁手が弱めに投げた送球を10球程度、受けさせた。その際、部員はシュート回転した球を捕り損ね、指を負傷したという。

 小針氏は「不適切な練習だった」と部員側に謝罪。学校側は県高校野球連盟に事態を報告していた。同校は今回の処分を受けて、今後の対応などを検討するという。

 小針氏は2006年9月に監督に就任。16年の夏の甲子園では全国制覇を成し遂げた。

 佐藤氏は作新学院高出身で小針氏の同級生。投手として活躍し、00年春の甲子園でベスト8入りを果たした。日体大卒業後は春日部共栄高(埼玉)や、作新学院大で指導をしていた。

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