レギュラーガソリンを給油する人=長野市内、小室浩幸撮影

 ガソリンが高いといわれる長野県内で浮かんだ、ガソリンスタンド(GS)事業者によるカルテル疑惑。渦中の県石油商業組合は第三者委員会で解明をめざすとしているが、経済の専門家は現状をどうみるか。ニッセイ基礎研究所の主席エコノミスト、上野剛志さん(50)に聞いた。

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 ――長野県内の事業者がガソリンの価格を事前調整していた疑惑をどうみていますか。

 まだ疑惑の段階だが、率直に驚いた。長野県の価格が全国で屈指の高さである理由は内陸にあって輸送費がかかることや、小規模な販売店が多いことにあると言われていたので。

ニッセイ基礎研究所の上野剛志さん=2025年4月14日、東京都、上野さん提供

 ――競争が働きにくい構造もあるでしょうか。

 確かにガソリンは商品自体の…

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