愛媛大の鈴木靜教授=2025年2月27日、松山市、川村貴大撮影

 登壇者が男性だけに偏ったイベントや会議は、「All―Male Panel」を略して「manel(マネル)」と呼ばれる。愛媛大学は昨年2月、女性やマイノリティーから発言の機会を奪うマネルを避けるためのガイドラインを定めた。策定に携わった愛媛大ジェンダー協働推進センター長の鈴木靜教授(52)に、取り組みの現状を聞いた。

  • 登壇者が全員男性、やめませんか? 大学や民間で広がる「脱マネル」

 ――策定から1年。学内に変化は

 大学主催のイベントに占めるマネルの割合を調べると、2023年10月から昨年3月は約35%、昨年4月から今年2月は約28%でした。微減ですが、認知度は上がりました。

 先日、マネルをテーマに管理職研修を開きました。寄せられた感想の中で、一定数の男性から「女性の負担が増えるのでは」と心配する声が上がりました。

 一方、女性からはそうした声…

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