北海道高野連は25日、札幌市内で開いた定時評議員会で、新会長に矢橋佳之(やはしよしゆき)・札幌稲雲高校長(58)を選出した。前会長の坂本浩哉氏の定年退職に伴う交代。任期は2年の予定。「高校野球というすばらしい文化を維持、発展させ、次世代が憧れるようにしたい」と抱負を語った。
野球やスポーツの選手としてのプレー経験はないが「高校野球の応援は昔から好き」。大学生の頃、札幌開成高校が初めての甲子園出場を果たした「ミラクル開成」を応援していたという。その後、担任した生徒が甲子園出場に肉薄したこともある。
北海道大学教育学部を卒業後、札幌で民間企業に勤めた。その後、大学に戻り、教員に。近年は南幌高校で校長を務め、2023年に同校の閉校を見届けた。その後、稚内高校の校長を経て、今月1日付で札幌稲雲高に着任した。
道高野連では、24年に名寄支部長を務めた。17年の道高野連70周年の際には事務局顧問を務め、その記念デザインのネクタイを締めて評議員会に臨んだ。
北海道では来夏の選手権から地区大会を廃止する新方式を採用することなど、大きな変化を迎える。「課題もあるだろうが、みなさんの英知を結集して取り組んでいきたい」と話した。