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会見する町田アンド町田商会の建部礼仁会長(中央)ら=2025年4月1日午後2時27分、青森県弘前市、江湖良二撮影

 「必要な量の半分しか集められなかった」

 2024年産の政府備蓄用の米を契約通りに納めなかったとして、青森県弘前市の「町田アンド町田商会」は国から入札資格停止3カ月の処分を受け、違約金の支払いを求められた。同社は1日、釈明会見を開き、苦しい内情も明かした。

 会見の説明によると、同社は昨年2月、24年産米の備蓄米買い入れ契約の入札に参加した。当時の1俵(約60キロ)あたりの買い入れ価格は1万3千~4千円だったという。

 しかし、昨夏の高温などを背景に、米価の高騰が続いた。昨秋には、卸売業者や外食業者らが農家から「約1万円増し」の2万4千~5千円でコメを買い付けていたという。

 同社は約100件の農家と契…

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