イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザで1年半以上戦闘を続ける一方、もうひとつの自治区ヨルダン川西岸でも軍事作戦を強化し、パレスチナ人の移動をこれまで以上に厳しく制限している。道路上に「遮断機」を急増させたり、検問所での検査にかかる時間をさらに長くさせたりしており、住民の生活がままならなくなっている。
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西岸ではパレスチナ人の居住地に、ユダヤ人入植地が入り交じるように建設されてきた。2月、イエス・キリストの生誕の地とされる西岸ベツレヘム近郊を訪れると、1月に設置されたばかりという赤色の遮断機があった。
遮断機はパレスチナ人居住区から、ユダヤ人入植者らも使う主要道路につながる道路に設置されることが多い。普段は無人だが、イスラエル軍が自由に開閉できるという。
国連人道問題調整事務所(O…