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大社―創成館 試合後、ベンチ前に整列した創成館の選手たち=滝沢美穂子撮影
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 第106回全国高校野球選手権大会に出場し、15日の2回戦で惜敗した創成館。白樺学園(北北海道)との1回戦は持ち前の「守り勝つ」野球で1―0で突破した。2回戦は大社(島根)に4―5で敗れたが、延長十回タイブレークの接戦を展開。好試合の背景には、選手の自主性を重んじ、「考える力」を伸ばす野球部の方針がある。

 稙田龍生監督が重視するのが「課題練習」と呼ばれる自主的な練習だ。選手が自由に使える時間が1日に30~40分あり、足りない点を自分で考えて鍛える。バントに失敗したら原因を考えて直し、守備力が課題ならノックを受けるなど、各自の工夫が求められる。

 稙田監督は「全体練習はレクリエーション。バントの練習は独学の方がはかどる」と言い切る。緊張した場面を想定し、追い込んで練習しないと本番では役に立たない。選手には、「バントはできるものと思ってサインを出す」と伝えている。

 稙田監督が自由な練習時間を…

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