(29日、第64回春季北海道高校野球全道大会準々決勝 東海大札幌2―3北海)
今春の選抜大会出場校の東海大札幌が春季大会3連覇がかかる北海に2対3で破れ、ベスト4を逃した。
二回表に東海大札幌が1点を先制するも、三回裏に北海が3点を返して逆転。東海大札幌打線は北海の先発、2年生エースの小野悠真投手の低めに集めた制球と決め球のスライダーに抑えられた。六回に1点を返し、九回に連打で一打同点の好機をつくったが、救援した左腕の前にあと一打が出なかった。
東海大札幌は地区大会で、とわの森三愛に完封負け。選抜枠での出場となった1回戦の滝川西には五回まで無安打と、今大会、打線が沈黙する場面もあった。
遠藤愛義監督は試合後、「小野選手の丁寧なピッチングに対応できなかった」と話した。選手に疲労も蓄積しているといい、夏の選手権大会には「またチャレンジャーの気持ちで臨みたい」と話した。
小野投手から二塁打を放った太田勝馬選手は「スライダー対策はしていた」と話し、「泥臭くつないでつないでいく自分たちの野球ができなかった」と悔しさをにじませた。
新チームとなった昨秋以来、北海との公式戦は1勝1敗に。「夏は北海を倒して、甲子園に出ます」と力強く語った。