和歌山大会決勝 智弁和歌山―星林 力投する智弁和歌山の宮口=紀三井寺、内田快撮影

 (28日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会 智弁和歌山2―0星林)

 高校生になって初めての完封を、智弁和歌山の宮口龍斗が決勝の舞台で達成した。最大のピンチは六回の2死二、三塁。最速152キロの自慢の直球を決め球にしたかった。けれど、捕手の要求通りに外角のフォークを投じ、遊直に打ち取った。

 選抜大会決勝で横浜に敗れた。相手投手陣は粒ぞろいだったが、自チームはエース渡辺颯人に頼っていた。宮口自身も決勝で救援はしたが制球が定まらなかった。「球速より勝利」。フォークも含め、制球を磨いて迎えた成果がここぞで出た。

 準決勝は和気匠太、田中息吹の2人で零封し、決勝は宮口。渡辺は2試合続けて出番がなかった。全国制覇へ、投手陣の厚みは増した。

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