第107回全国高校野球選手権群馬大会(朝日新聞社、群馬県高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が13日、前橋市の昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)であった。大会に参加する66校59チームの組み合わせが決まった。大会は7月5日に開幕する。
試合があるのは前橋市の上毛新聞敷島球場、高崎市城南野球場、桐生市の小倉クラッチ・スタジアムの3カ所。開会式は5日午前8時5分から上毛敷島であり、同9時半からの開幕試合は大泉と藤岡中央が対戦する。決勝は27日に同球場で予定されている。
今春の選抜高校野球大会でベスト4に進出した昨夏の代表校・健大高崎は、春の県大会、関東大会でともに優勝し、第1シードとして群馬大会に臨む。初戦で大泉と藤岡中央の勝者と対戦する。
「打倒健大」掲げ追う
健大高崎の加藤大成主将(3年)は「どんな相手でも自分たちの野球をするだけ。春の大会と夏の大会はまったく別のもの。相手は『打倒健大』を掲げてくると思う。受けて立ったら足をすくわれるので、チャレンジャーとして臨んでいきたい」と語った。
春の県大会で準優勝し関東大会でベスト8に進出した第2シードの桐生第一は初戦で「前橋西・吉井・長野原・嬬恋」の連合チームと富岡の勝者と対戦する。
桐生第一の土田太河主将(3年)は「これまで積み重ねてきた努力は間違っていないと思う。夏の大会に向けて、体力や精神力、一つ一つのプレーの精度を上げていきたい。健大高崎を倒し、チーム一丸となって優勝をつかみたい」と話した。
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入場料は大人700円、高校生は写真付き身分証明書を提示すれば100円、中学生以下無料。入場券は球場窓口で販売する。
記事の後半では、群馬大会のトーナメント4ブロックごとの解説もあります。健大高崎、桐生第一、東農大二、前橋育英のシード4チームのほか、注目校を解説します。
選手宣誓は渋川の主将「びっくりだけどうれしい」
7月5日にある開会式の選手宣誓は、本抽選のくじを引く順番を決める予備抽選で1番の札を引いた渋川の田中慶幸主将(3年)が務めることに決まった。「夏の群馬大会は小さい頃から見ていた憧れの舞台。選手宣誓をやってみたい気持ちはあったけど、まさか引くなんて。びっくりだけどうれしい」
宣誓では、指導者や保護者への感謝の気持ち、野球への強い思いを語りたいという。「1番を引いたからには、最後まで諦めないで戦う姿勢をチームで再認識して挑みたい」とも話した。
渋川は1回戦で伊勢崎清明と対戦する。「ここから夏が始まるぞ、やってやる、という気持ちでいっぱい。自分がこの夏の大会を引っ張る意識でやっていきたい」と笑顔を見せた。
Aブロック 健大高崎安定、利根商追う
選抜4強で春の関東大会を制した第1シードの健大高崎が中心となる。エース石垣は150キロ超の直球に加え、変化球も多彩。安定感のある下重も含め投手陣が厚い。打線は切れ目がなく、足を絡めた攻撃も多彩だ。
もう一つのシードには利根商…