政治とカネの議論で、ブラックボックスだと批判されてきた「政策活動費」を廃止する方針を石破茂首相が打ち出した。衆院選の直前には、このカネをめぐる発言が「ぶれている」と指摘されていた。最終的に「選挙に使わない」と明言して選挙に突入したが、実際はどうだったのか。
10月9日の党首討論。国民民主党の玉木雄一郎代表が、政策活動費について「選挙に関して1円も使わないことをここで明言してください」と迫ると、石破氏はこう返した。
「選挙を行うにあたり政策活動費を使うことはある」
しかし3日後の12日にはトーンダウン。日本記者クラブ主催の党首討論会で「選挙に使うことに倫理的な後ろめたさはないのか」と問われ、「それはある」「だからこそ抑制的であるべきだ」とした。
「選挙に使うことはしない」と口にしたのは翌13日、民放の番組でのことだった。
それから2日後の15日に公示された衆院選で、石破氏の言葉は守られたのか。
ここから続き
朝日新聞は自民党幹事長室に…