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送検される藤井容疑者を乗せた車両=2025年4月18日午前9時0分、愛知県警一宮署、野口駿撮影

 愛知県一宮市内の路上に停車していた乗用車から遺体が見つかり、男が死体遺棄容疑で逮捕された事件で、遺体が腐敗が進んだ状態で乗用車のトランクから見つかっていたことが捜査関係者への取材でわかった。岐阜県の19歳の女性が行方不明になっており、愛知県警は遺体がこの女性の可能性があるとみて身元の確認を進めている。

 車内に遺体を放置したとして、17日に死体遺棄容疑で逮捕されたのは、同県豊田市の無職藤井貴也容疑者(24)。一宮署捜査本部によると、16日に他県警から「一宮市内に駐車中の車両に死体が放置されている可能性がある」と情報提供があった。愛知県警が該当する乗用車を調べ、年齢や性別が不明の遺体を発見。死因は不明で、死後数カ月以上が経過していたという。

 捜査関係者によると、遺体は足を折り曲げた状態で車のトランクに入っていた。着衣の乱れや目立った外傷はなかったが、腐敗が進んでいたという。乗用車は藤井容疑者の親族名義だった。藤井容疑者は、遺体に関して「昨年の夏ごろ、首を絞めて殺した」という趣旨の供述をしているといい、行方不明になっている女性とは交際していた時期があったという。

 県警は18日、藤井容疑者を死体遺棄容疑で名古屋地検に送検した。

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