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遺言制度の見直しに向けた法制審議会(法制審)部会の中間試案をめぐり、鈴木馨祐法相は閣議後会見で、「法制審においてはパブリックコメントで寄せられるご意見も踏まえながら、遺言制度について信頼性を確保しつつ、国民の皆さま方の利便性にも配慮したものとなるよう、充実した議論がされることを期待している」と述べた=2025年7月15日午前10時49分、法務省、二階堂友紀撮影

 遺言制度の見直しを検討している法制審議会(法相の諮問機関)の部会は15日、パソコンやスマホで作成した電子データの「デジタル遺言書」を容認する中間試案をまとめた。本人の真意に基づくことを裏づけるため、証人の立ち会いを条件にするなど、複数の案を盛り込んだ。

 利便性を高めて利用を促し、円滑な相続につなげる狙いがあるが、生成AI(人工知能)などが発達する中、偽造や変造の防止が課題として残る。法務省は近くパブリックコメントを始め、法制審の答申を経て、来年の通常国会への法改正案提出をめざす。複数案を採用する可能性もあるという。

証人が不要な案も

 中間試案によると、証人の立…

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