長生炭鉱内で見つかった骨のようなもの。県警の鑑定で「人骨ではない」と判断された=長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会提供

 戦時中の水没事故で183人が死亡した山口県宇部市の海底炭鉱「長生炭鉱」から、骨のようなものが見つかり、県警が鑑定した結果、人骨ではないと30日に判断したことがわかった。炭鉱に残る遺骨収集をめざす市民団体が29日に発見し、県警に届け出ていた。

 市民団体「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」(刻む会)によると、骨のようなものは、地元ダイバーが29日午前、沖合約300メートルの海面に突き出た排気塔内の横道の入り口から約6メートルの地点で発見した。

 この横道は、遺骨が残るとみられる主坑道につながっている可能性があり、刻む会は6月中旬、改めて潜水調査を行う予定。

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