災害時感染制御支援チームの事務局設置について会見で説明する、日本環境感染学会の泉川公一氏(中央)ら=2024年10月1日午後1時4分、東京都千代田区、足立菜摘撮影

 災害が発生した後、避難所での感染症の蔓延(まんえん)を防ぐ「災害時感染制御支援チーム(DICT)」の事務局を設置すると、厚生労働省が1日発表した。これまでは関連学会が学会内の活動として運用してきたが、今後は厚労省の委託事業とすることで体制を強化する。

 DICTは、病院内の感染制御に携わる医療者らが会員の日本環境感染学会が立ち上げたチーム。2011年の東日本大震災を機に支援活動を始め、今年1月の能登半島地震で初めてチームとして本格的な支援に入った。9月時点で、学会の研修を修了した700人がメンバーとして登録している。

 DICTは発災後、1チーム…

共有
Exit mobile version