「福豆まき」では、年男や年女らが豆をまいた=2025年2月2日午後3時9分、奈良市中院町、向井光真撮影

節分の2日、奈良県内の寺社では豆まきや灯籠(とうろう)への点火などの伝統行事があり、無病息災や家内安全などを祈る人々でにぎわった。

 奈良市中院町の元興寺では、参拝者たちの願い事を書いた護摩木を護摩壇の炎の中に次々と投げ入れて祈る柴燈大護摩供(さいとうおおごまく)があった。

 燃え尽きた灰の上に焼けた丸太を置き、その上を素足で歩く火渡り修行では、約300人の参拝者が1人ずつ、お札を持って丸太の上を歩いた。火渡り修行は、邪気を払って生まれ変わる荒行だという。兵庫県西宮市の新田長史弥さん(10)は「思ったほど熱くなかった。元気に楽しく過ごせるようにとお願いした」と話した。

 その後の福豆まきでは、年男や年女の人らが「福は内、鬼は内」のかけ声で豆をまいていた。同寺によると、「福は家の内に入るように」「鬼は自分の内から出るように」と願ってのかけ声という。

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