勤務中に女性巡査の寝顔を無断で撮影するセクシュアルハラスメントをしたとして、兵庫県警が、東播地区の警察署に勤務する50代の男性警部補を本部長訓戒の処分にしたことが、朝日新聞の情報公開請求でわかった。処分は4月28日付。
警部補は「おもしろ半分に撮影した。女性として意識したわけではなく、セクハラになると思っていなかった」と話しているという。
県警によると、警部補は昨年9~11月、交番の休憩室などで椅子に座ってうたた寝をしていた女性巡査の姿などをスマートフォンで複数回撮影し、同じ交番勤務の職員らのグループチャットに送ったという。
巡査に対し「また寝とったぞ、フォルダーに写真が増えたわ」と言ったといい、県警は性的に不快な気持ちにさせたとしてセクハラと認定した。
また県警は、阪神地区の警察署の50代男性警部補について、パワーハラスメントを繰り返したとして4月17日付で本部長訓戒の処分とした。
警部補は2023年3月~昨年2月、部下2人に対し、他の職員の前で最大2時間にわたり高圧的な叱責(しっせき)を繰り返したうえ、うち20代の巡査長(当時)から75万円を借金し、長期間返さなかったという。
警部補は「借金の理由は言いたくない」と説明し、組織に迷惑をかけたくないとして依願退職した。