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硬式野球部員への体罰で退職した龍谷大平安の原田英彦監督=2023年3月15日午後1時46分、京都市伏見区

 甲子園優勝経験のある龍谷大平安高(京都市)は5日、硬式野球部の原田英彦監督(64)が退職したと発表した。原田氏は部員への体罰を認め、自宅待機となっていた。4月までは元プロ野球選手で卒業生の川口知哉コーチが監督代行を務める。

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 学校によると、原田氏は2月13日午後8時半ごろ、課題ノートを提出していなかったことへの指導の一環として、2人の部員を呼びだした。寮の1階ロビーで部員1人の頭を手のひらで、頭と肩、のど付近を紙製ノートで10回以上たたいた。もう1人の部員には手のひらで頭を5回ほどたたいたという。

 10回以上たたかれた部員は打撲を負い自宅療養中で、登校できていないという。もう1人にけがはなく、登校していて野球部の練習にも参加しているという。

 学校は14日、原田氏に聞き取りすると体罰を認めたため、自宅待機を命じた。その後原田氏から退職届を受け取り、3月2日付で退職が決まったという。

 原田氏は1993年、母校・平安高(当時)の監督に就任。春夏通算で甲子園に19回出場し、97年の全国選手権で準優勝、2014年の選抜で優勝した。プロ野球にも多くの選手を送り出している。

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