甲子園優勝経験のある龍谷大平安高(京都市)は5日、硬式野球部の原田英彦監督(64)が退職したと発表した。原田氏は部員への体罰を認め、自宅待機となっていた。4月までは元プロ野球選手で卒業生の川口知哉コーチが監督代行を務める。
- 龍谷大平安高の野球部で監督が部員に暴力 春夏19回の甲子園出場
学校によると、原田氏は2月13日午後8時半ごろ、課題ノートを提出していなかったことへの指導の一環として、2人の部員を呼びだした。寮の1階ロビーで部員1人の頭を手のひらで、頭と肩、のど付近を紙製ノートで10回以上たたいた。もう1人の部員には手のひらで頭を5回ほどたたいたという。
10回以上たたかれた部員は打撲を負い自宅療養中で、登校できていないという。もう1人にけがはなく、登校していて野球部の練習にも参加しているという。
学校は14日、原田氏に聞き取りすると体罰を認めたため、自宅待機を命じた。その後原田氏から退職届を受け取り、3月2日付で退職が決まったという。
原田氏は1993年、母校・平安高(当時)の監督に就任。春夏通算で甲子園に19回出場し、97年の全国選手権で準優勝、2014年の選抜で優勝した。プロ野球にも多くの選手を送り出している。