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 公立中学校の部活動の地域移行をめぐり、愛知県教育委員会は、指導者と地域クラブをつなげる「人材バンク」を開設した。主に大学の体育学部生や実業団のOBを想定しており、開設から2週間で約200人が登録し、40人が市町村とマッチングしたという。

 公立中学校の部活動をめぐっては、少子化の影響で廃部になったり、野球やサッカーなどのチームスポーツで人数がそろわなかったりする事態が増加。競技経験のない教員が指導せざるを得ない場合や、休日にも指導が求められるなど教員にとって大きな負担になっていた。

 国は昨年度から地域移行を本格的に進めている。だが、県教委によると、県内の31市町村が「地域移行を準備中」としている一方、実際に地域移行を進めているのは春日井市など一部にとどまっている。

 地域移行が実現すれば、中学校単位では人数がそろわなかったチームスポーツに取り組めたり、地域によってはダンスやeスポーツなどの選択肢が増えたりすることが期待されるという。

 大村秀章知事は会見で、「自治体を超えて横断的に募集することで指導者を確保し、地域移行を円滑に進めたい」と述べた。人材バンクへの登録は18歳以上が対象。募集地域は名古屋市以外の53市町村。詳細は人材バンクのウェブサイト(QRコード)へ。

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