国際女性デーのシンボルであるミモザの花をあしらった2024年3月8日付朝日新聞朝刊の題字。奥は通常の題字(東京本社版)

 東京都は16日、女性活躍推進で優れた取り組みを行う企業・団体などを表彰する「女性活躍推進大賞」の受賞9団体を発表した。11回目となる今年度は、過去最多の73件の応募があった。

 大賞は、医療法人社団向日葵会まつしま病院▽東京ガス▽特定非営利活動法人せたがや子育てネットの3団体が選ばれた。

 まつしま病院は、性について子どもや若者が気軽に相談でき、虐待や性暴力被害など若年女性が抱える問題に対応する街の保健室「ユースウエルネスKuKuNa」を開設。また、院内に思春期外来を設け、専門的なサポートを提供していることなどが評価された。

 東京ガスは、男性社員が多いなか、取得率だけでなく取得期間にも目標を設定し、男性育業(育休)を推進した。

 優秀賞は、あすか製薬▽伊藤忠商事▽朝日新聞社▽特定非営利活動法人manmaの4団体が選ばれた。

 朝日新聞社は、多様性確保を目指すジェンダー平等宣言を策定。女性のいない会議をつくらない取り組みや、部門別女性登用数値目標の公開、若手向けのジョブシャドーイング研修などを実施し、宣言内容の達成度を公表していることが評価された。今年の国際女性デー(3月8日)には、創刊以来初めて、新聞の題字にミモザの花をデザイン。ジェンダーを学ぶ教材として特別編集版を製作し、教育現場に提供した。

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 特別賞は、巴山建設▽認定特定非営利活動法人サービスグラントが受賞した。来年1月、小池百合子都知事が出席する贈呈式が行われる。

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