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物価

 東京都区部の7月中旬の消費者物価指数(速報値、2020年=100)は、値動きの大きい生鮮食品を除いた総合指数が110.5になり、前年同月に比べ2.9%上昇した。食料品の値上がりが続く一方、水道料や電気・ガス代が前年同月より下落。指数全体の上昇率もやや和らぎ、4カ月ぶりに3%を下回った。

 総務省が25日に発表した。生鮮食品を含む総合指数も2.9%上昇した。

 品目別ではコメ類が81.8%の上昇。4月(93.8%)をピークに、上昇率が縮んできている。ブレンド米で流通している備蓄米は調査対象に含まれていない。一方、肉類や乳・卵類、野菜・海藻、調理食品などは伸びが前月より高まり、食料品全体では前年同月比6.9%の上昇で、前月(6.3%)を上回った。

 電気・ガスなどのエネルギーは0.8%の下落。水道料は東京都による基本料金の無償化で34.6%下がった。

 都区部の生鮮食品を除く総合指数の上昇率は、24年度平均は2.1%だったが、今年度に入って3%を超え、5月には3.6%に達していた。

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