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帝京長岡―東京都市大塩尻 一回裏東京都市大塩尻、一塁走者吉水が二盗を決める=2024年6月4日午前、富山市民、鈴木剛志撮影
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 【長野】第150回北信越地区高校野球大会(北信越地区高校野球連盟主催)の決勝が4日、富山市の富山市民球場であった。東京都市大塩尻にとって決勝の舞台は初めてだったが、0―2で帝京長岡(新潟)に敗れ、初優勝はならなかった。

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 先発が打ち込まれ、1点を失った二回1死満塁の場面で東京都市大塩尻の背番号10、冨山信希(3年)は登板した。直後にエラー絡みの失点こそあったが、三回以降は相手打線を無安打に封じ、押され気味だった試合のペースを変えて見せた。

 序盤からチームは窮地が続いた。初回は満塁のピンチをしのぐも、二回は連打で先制された。「どこでも投げられる自信はある」と肩を作っていた。

 130キロ台後半の直球を生かすため、カウントが取れる変化球を磨いてきた。この日はカットボールを多用して、凡打の山を築いた。「先発のような気持ちで」マウンドに立ち、テンポ良く投げ分けた。九回までの7回3分の2を、被安打ゼロで乗り切る快投だった。

 攻撃面ではチーム全体で盗塁の失敗が3度あった。長島由典監督は「劣勢で足をどう使うかが課題。良い勉強になった」と夏に向けた反省を口にした。

 「夏は悔しさを晴らして甲子園に行きたい」。冨山は前を向いて話した。

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