都知事選で気候変動対策の議論は　国に先んじたとりくみ、期待と疑問

　「気候危機にもっと関心を持つよう、町内に呼びかけてはどうでしょうか」

　東京都江戸川区に家族3人で暮らす高須桃子さん（49）は今年4月、地元町会の会合に初めて顔を出した。

　想定外の大雨が降れば水没の恐れがある「ゼロメートル地帯」に暮らす。地球温暖化による海面上昇はひとごとではない。熱のこもった訴えに、うなずく年配の役員もいた。

　「勇気を出して言ってみてよかった。省エネや再生可能エネルギーの普及は、みんなで取り組む課題だから」

気候変動問題に感じる「温度差」

　沖縄で学生時代を過ごした…