高校思い出クリック~青春群像記~
高校をシリーズで紹介する企画。今回は東京都立小山台高校の3回目です。
小山台の「三大行事」と呼ばれるのが、6月の合唱コンクールと、9月の運動会、文化祭だ。1学期の中間考査が終わってすぐに開かれる合唱コンは、新しいクラスの絆を深める機会にもなっている。
全クラスが校歌+課題曲
始まったのは1970年。校歌を覚え、合唱の楽しさを味わいながら協調の精神を養うことが目的とされた。全24クラスが校歌と自由曲を披露し、学年ごとに優勝クラスを決める。当初、審査は教員がしていたが、生徒の要望を受けて98年ごろからはプロの音楽家を審査員として招くようになった。今年は、リニューアルしたばかりの府中の森芸術劇場(府中市)が会場だ。
運営を担う実行委員会には、演奏会運営に慣れているブラスバンド班のメンバーが多い。今年の実行委員で、班では打楽器を担当する大内瑠華さん(3年)は、1年生の時の合唱コンで3年生の歌声に胸を打たれたという。
「自由曲がアカペラで、音楽をやっている人にとっても難曲。短い時間でここまで仕上げるなんて、3年生って神!と思いました」
6台のグランドピアノ、朝も昼も練習の輪
中間考査から本番までは約3…