高校思い出クリック~青春群像記~
高校をシリーズで紹介する企画。今回は東京都立豊多摩高校の4回目です。
豊多摩高校の正門を入ると、イチョウ並木がまっすぐ続き、その左側に複数のグラウンドやテニスコートが広がる。約4万平方メートルと、敷地面積は都立高でトップクラス。恵まれた環境で、多くの生徒が部活動に取り組んでいる。
野球部は2019年の西東京大会で8強入り。昨夏もベスト16まで勝ち上がった。キャプテンの吉川歩さん(2年)は「西東京大会はベスト8から神宮球場で戦えるので、まずは神宮で一つ勝ちたい」と力を込める。
今年1月13日にはグラウンドで小学生向け野球教室が開かれ、学童野球チームのメンバーら約40人が集まった。企画や進行は部員が担い、野球をもっと好きになってもらおうと、じゃんけんなど遊びの要素をたくさん採り入れた。
良いプレーやミスをしたときにはハイタッチをするルールを設けると、子どもたちは目標の100回をクリアしようと笑顔で走り回った。「一生懸命やっている姿はすごく刺激になりました。小学生のためにと思っていたけれど、僕らのほうが楽しませてもらった」
部員はかつて50人を超えたこともあったが、今はマネジャーを含め、1、2年生で計20人。助っ人がいなければ紅白戦も難しい。子どもたちに野球の魅力を伝えることで、競技人口を増やしたい。吉川さんたちの切実な思いだ。「さまざまな状況が複雑に起きて、その場で判断していくのが野球の面白さ。教室をきっかけに都立高で野球をやりたいと思ってもらえたら」と願う。
「文武両道」への意識高く
豊多摩高は今年1月の推薦入試から「文化・スポーツ等特別推薦」を導入した。スポーツで優秀な成績を修めた中学生を対象に、面接や実技などで選抜する。募集種目の一つとなったのが男子サッカーだ。
部長の田村悠徒さん(2年)…