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乗務前点呼を受けなかった配達員の飲酒運転が発覚した戸塚郵便局=2025年3月12日午後1時25分、横浜市戸塚区、小林一茂撮影
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 日本郵便の横浜市内の郵便局で昨年5月、配達員が業務時に飲酒後の酩酊(めいてい)状態で自動車を運転していたことがわかった。この郵便局は点呼を実施しておらず、同社が全国に点呼の徹底を指示。しかし指示は守られず、9カ月後となる今年2月、近畿地方の8割の郵便局で点呼が適切に行われていないことが判明した。

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 日本郵便は横浜の事案を公表していない。深刻な飲酒運転発覚後も不適切な点呼が横行しており、同社のガバナンス不全が浮かぶ。国土交通省は同社の監査と貨物自動車運送事業法違反での行政処分を検討している。

 日本郵便や同社の内部資料などによると、事案が起きたのは横浜市戸塚区にある戸塚郵便局。配達員は昨年5月11日、午前2時ごろまで飲酒し、午前9時20分ごろにバスで住宅街にある郵便局に出勤。局では、全ての配達員の乗務前点呼が行われなかった。この配達員も点呼されず、午前9時50分ごろに軽四輪で配達に出発した。

 午後7時半ごろ局に戻った際、配達員のアルコール臭に気付いた担当者が検知器で検査。3回測定し、呼気1リットルあたり0.40~0.63ミリグラムのアルコールが検出され、日本郵便は「酩酊状態」と判断した。道路交通法では、呼気で0.15ミリグラム以上で「酒気帯び」とし、「アルコールの影響で正常な運転ができない恐れがある状態」を「酒酔い」とする。

白ワインをペットボトルに入れて持ち込み

 配達員は、自宅から白ワイン…

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