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現場には飲み物や花が供えられていた=2025年2月18日午後4時49分、名古屋市緑区、川西めいこ撮影

 名古屋市で2月、女性が酒気帯び運転の車にひき逃げされ死亡したとされる事件で、道路交通法違反(酒気帯び運転、ひき逃げ)の罪で公判中の男について、名古屋地検は28日、100メートル以上車で引きずり、女性を殺害したとして殺人罪で追起訴した。地検は認否や理由を明らかにしていない。

 追起訴されたのは、無職斎藤晟将(せいま)被告(26)=愛知県東郷町。起訴状などによると、斎藤被告は2月15日、同市緑区の路上で自営業木下晶子さん(58)を車ではね、蛇行させながら時速約39キロで走行し、約146メートルにわたり木下さんを引きずり、多発外傷で死亡させたとされる。

 捜査関係者によると、直前に斎藤被告と木下さんの知人が交通トラブルになり、木下さんが止めようとしたところ車が急発進した。引きずりや蛇行運転と、死亡との関係を捜査していたという。地検は、被告が酒気帯び状態で事故を起こして逃げたとして道交法違反罪で起訴していたが、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)容疑は処分保留としていた。地検は28日、殺人と同法違反(過失運転致傷)の罪に切り替えたうえで殺人罪で追起訴し、過失運転致傷罪は不起訴とした。

 元検察官で交通捜査に詳しい鈴木亨弁護士は、走行速度が比較的緩やかで、蛇行していたとされる点に着眼し、「被告が車の下に人を巻き込んでいると認識しており、殺意があると最終的に判断したのではないか」と話した。

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 名古屋市で2月、女性を車ではねて引きずり死亡させたとして、28日に殺人罪で追起訴した斎藤晟将(せいま)被告(26)=愛知県東郷町=の職業を、名古屋地検は「無職」としていたが、29日、「塗装工」と訂正した。

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