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香川県警高松北警察署

 酒に酔った男性の適切な保護を怠り、重体にさせたとして、香川県警が当時の高松北署員4人を業務上過失傷害などの疑いで書類送検していたことが県警への取材でわかった。

 県警によると、昨年10月26日未明、高松市内の路上で倒れていた50代男性を同署員が保護。署員は男性の状態を十分に確認せず、保護してから約14時間後に男性は署内の部屋で意識不明の重体となり救急車で搬送された。その後、意識は戻ったが脳に障害が残ったという。

 県警は、当直責任者だった男性警部ら3人を業務上過失傷害の疑いで書類送検。また別の署員1人も、自身が見回りしたように見せかけたうその報告書を作成したとして、虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで書類送検した。送検はいずれも2月28日付で、県警は同日付で4人を訓戒処分にした。

 佐脇伸宏首席監察官は、「事案を重く受け止める。再発防止を徹底する」とコメントした。

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