ホルスタイン約2100頭を育てる鎌田佳尚さん=士幌町

「畜産王国」鹿児島を抜き、肉用牛の産出額で2023年に初めて首位となった北海道で、肉牛の町、士幌町を訪ねました。人気店のローストビーフ丼も取材しました。

 北海道・帯広から車で40分。十勝平野北部に位置する士幌町は「肉牛飼育頭数日本一」を誇る。

 人口約6千人に対し、肉牛は6万頭。乳用種のホルスタインの雄を「十勝しほろ牛」としてブランド化し、成功を収めている町だ。

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肉質のばらつき減らす

 「うちで肥育している牛は約2100頭。町内では平均的な規模です。ほぼすべてがホルスです」。そう語るのは畜産農家2代目の鎌田佳尚さん(43)。17の肥育農家が所属する「士幌町肉牛振興会」の会長を務め、赤身のおいしさを追求している。

 ブランド牛の肝は、異なる牛…

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