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2025年7月31日、テヘランのバザールを行き交う人々=AP
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 イランが今夏、深刻な水不足に陥っている。首都テヘランでは断水が頻繁に起き、人々の不安が高まっている。イランメディアによると、ダムの貯水量は数週間しかもたないとの予測がある。ペゼシュキアン大統領は、国民に節水を呼びかけている。

 イランはもともと雨が少ない乾燥した国だが、この5年ほどは降雨量が平年を下回る干ばつだった。報道によると、今雨期(昨秋から今春)はさらにひどく、前期の4割減。加えて、この夏は記録的な猛暑だ。気象当局などによると、テヘランでは7月、連日最高気温が40度近くに達し、イラン南西部では複数の都市で50度前後を記録した。

 エネルギー省によると、ほぼ全土で水不足が起きているが、なかでも全人口約9千万の1割が集中するテヘランでは、ダムの水位が平均の2割に落ち込んでいる。10月ごろまでまとまった雨は期待できないとみられる。

休日を増やして首都の水使用を抑制

 テヘランでは、電力不足で続…

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