19日午前9時過ぎ、大阪・関西万博の東ゲート前の広場には、入場予約をした人が入場を待つ長い列ができていた。
- 給水器前の行列「すぐ水筒が空になる」 夏日の万博を記者が歩いた
名古屋市から家族4人で来た会社員鍛治幸輝(こうき)さん(37)は、アスファルトの地面に座って、予約した午前10時からの入場時間をじっと待っていた。「半袖と短パン、日傘の暑さ対策をして来た。まだ思ったほど暑くはないが、逆に雨が降ったら待てないですね」
この日、大阪市内の最高気温は28.1度を記録。13日に万博が開幕して以来初めて、最高気温が25度を超える「夏日」となった。
10月まで開催される万博は、酷暑が予想される「勝負の夏」を迎えることになる。
気象庁によると、昨夏(6~8月)の大阪の平均気温は、平年より1.2度高い28度。東京の26.9度よりも高かった。最高気温が35度以上となる「猛暑日」は41日を記録した。
主催する日本国際博覧会協会の担当者は「今年も猛暑になるのは目に見えている。万博は来場者の安全が第一であり、暑さ対策は非常に重要だと認識している。日陰の確保や医療救護体制の整備など強化していきたい」と話す。
午後2時35分、記者が会場内に持ち込んだ温度計は29.7度を記録した。