大漁旗がはためく下で、落葉樹を植える参加者=2025年6月1日午前、岩手県一関市、福留庸友撮影

 「しげあつさん」はいなくなった。でも、今年もみんなで森に木を植えた。きれいな海と山を守るために――。「森は海の恋人」を合言葉に、落葉樹を植え、養分を海に循環させる環境保全活動を続け、4月に亡くなった宮城県気仙沼市の養殖業・畠山重篤さんが始めた「植樹祭」が1日、岩手県一関市室根町矢越の山林であった。畠山さんの死後、開催は初めて。

 37回目の今年は畠山さんの地元、唐桑小学校の児童、首都圏や福岡県などから約700人が参加。黙禱(もくとう)を捧げた後、伐採の時期を迎えた針葉樹が刈り取られた山肌45アールにミズナラやブナなど計1100本を植樹した。

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