米ホワイトハウスで25日、大統領令に署名をして、話をするトランプ大統領=ロイター

 次世代産業に欠かせない銅の確保に向け、トランプ米大統領が打ち出したのはやはり関税の活用だった。高関税により安い海外品の流入を抑え、国内生産の復興を後押しする。同盟・友好国間との協調で重要物資を確保しようとしたバイデン前政権との対比が鮮明になってきた。

 米政権高官は25日、銅への関税について「貿易赤字とは別ものだ。これは国家安全保障上の問題だ」と明言した。米国の銅の貿易収支が黒字であることを記者から指摘されてそう答えた。

 トランプ氏は、米国が貿易赤字を抱える相手国に対し、赤字削減を念頭に関税を駆使してきた。ただ、今回の銅への関税案は背景がやや異なる。

 電気を効率的に伝えられる銅…

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