U18日本代表候補の強化合宿でノックを受ける選手たち=奈良県内
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 今夏に台湾で開催される野球のU18(18歳以下)アジア選手権に向けた高校日本代表候補の強化合宿が4日、奈良県内で始まった。

 今春の選抜大会で初優勝した健大高崎(群馬)の主将で捕手の箱山遥人や、準優勝だった報徳学園(兵庫)の間木歩、今朝丸裕喜の両右腕ら33人が参加。シートノックや木製バットでのフリー打撃などを行った。合宿は6日まで。

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 約3時間の練習を見守った小倉全由監督は「一人ひとりを近くで見て、いいものを持っている」とうなずいた。また、「木製バットで長打は期待できない。機動力野球を意識したい」と話した。昨年のワールドカップ(W杯)で優勝した馬淵史郎前監督(高知・明徳義塾監督)の守りを中心としたスタイルに磨きをかける。

 選抜大会でランニング本塁打を放った大阪桐蔭の境亮陽は、守備練習で外野から強肩を披露した。「(監督は)守備力と機動力(が大事)とおっしゃっている。自分は生かせるんじゃないかな」と自信をのぞかせた。

 境の本職は外野手だが、昨秋まで投手もこなし、最速は146キロを誇る。この日、小倉監督からは「(投手としての起用が)もしかしたら、あるかも」と声をかけられたことを明かした。

 アジア選手権のメンバーは18人と少なく、複数ポジションを守れる選手が重宝される。「少しでも自分が出られる場所があるんだったら、入っていけるようにしていきたい」と意欲をのぞかせた。

 また、選抜大会で本塁打を放った神村学園(鹿児島)の正林輝大は、ほぼ初めての木製バットにもかかわらず、打撃練習で柵越えの打球を飛ばした。

 「折れるかもというのが頭にあり、最初は自分の打撃ができなかった。後半は怖さもなく打てた」と、対応力の高さを見せた。

 「守備では肩が強みで、足を生かした走塁もできる。(最終選考で)選ばれるように、良い選手の技術をしっかり吸収していきたい」

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