Smiley face
写真・図版
市民から寄付された金地金45本とプラチナ地金13本=静岡県富士市提供

 静岡県富士市は5日、金地金とプラチナ地金計33キロ分が市民から寄付されたと発表した。あわせて時価約4億9千万円相当(1日現在)になる。市は、寄付者が希望する防災や教育支援などの施策を進めるため現金にすることにし、一括して売り払う一般競争入札を実施することを決めた。

 金地金45本(計24キロ)とプラチナ地金13本(計9キロ)が寄付された。市が貴金属の地金の寄付を受けるのは初めてで、1度の寄付では過去最高額だという。寄付者の意向で氏名などは非公表。

 市財政課によると、使途として①防災②育英奨学③英語教育充実④新病院建設を希望しており、来年度以降の事業にあてる。金相場は、寄付を受けた約半年前から1割以上、上がっているという。

 入札の参加申し込みは5日から10月6日まで市役所の財政課窓口で受け付ける。国籍や年齢は問わないが、2500万円の入札保証金などが必要。

 入札と開札は10月10日。金額ではなく買い取り率(田中貴金属工業が公表する店頭価格を基準額とし、これに対する割合)を使う。最低買い取り率は100%。

 落札者への売却契約は、市議会11月定例会で議決した日で、金額はこの日の店頭価格を元に算出される。

共有