核物質生産基地と核兵器研究所を視察する金正恩総書記(中央)。日時は不明。朝鮮中央通信が2025年1月29日、配信した=朝鮮通信

 北朝鮮の朝鮮中央通信は29日、金正恩(キムジョンウン)総書記が核物質生産基地と核兵器研究所を視察したと伝えた。「敵を徹底的に制圧し、情勢を主導的に統制できる絶対的な力は、物理的な力の備蓄と幾何級数的な増加だ」と強調した。トランプ米大統領が金氏との対話に意欲を示す中、核戦力の強化を続ける姿勢を誇示した。

 金氏は「敵対国との長期的対立が避けられない」として、「核の盾の不断の強化」が「必要不可欠」だと主張。「力を通じた安全保障こそ最も正々堂々とした私たちの闘争方式」と強調した。

 視察の日時や場所は明らかにされていないが、同通信が公開した写真には遠心分離機とみられる多数の機器が並んでいた。聯合ニュースは、金氏が視察したとして昨年9月に朝鮮中央通信が公開した、核兵器用のウラン濃縮施設と同じ場所とみられると指摘した。

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