西日に照らされ、銀色に輝く生石高原のススキ=2024年10月11日午後、和歌山県有田川町と紀美野町境、林敏行撮影

 和歌山県有田川町と紀美野町にまたがる生石(おいし)高原で、ススキの穂が開き始め、見頃を迎えている。

 標高870メートルの生石山頂周辺には、広さ約13ヘクタールのススキの大草原が広がる。鈴虫の音が響く中、夕日に照らされたススキは黄金色に輝いて見えた。両町役場によると、10月下旬には穂が大きく開き、11月上旬ごろまで見頃が続く。

 高原では、断崖の上に立ったような写真が撮れる「火上げ岩」があり、人気の撮影スポットになっている。結婚式の前撮りや、コスプレ衣装を着た撮影を楽しむ人たちも多い。人気の高まりを受け、種が根付き生態系が変わるのを防ぐため、両町役場などは生花やドライフラワーの持ち込みを禁止し、造花を使うよう呼びかけている。(林敏行)

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