金融庁は、トヨタ自動車の完全子会社で販売店(ディーラー)を展開するトヨタモビリティ東京と、中古車販売大手のグッドスピード(GS)の2社に対し、近く業務改善命令を出す方針を固めた。両社では自動車保険の保険金の不正請求の疑いが多数見つかったほか、保険募集(営業)の管理態勢にも保険業法に違反する不備があったとみられる。
トヨタモビリティ東京は都内で約200店を展開するディーラー大手で、グッドスピードは愛知を中心とした中古車販売業を営む。
自動車保険をめぐっては2023年、旧ビッグモーター(BM)で、事故車を意図的に壊すなどして、保険金の水増し請求が横行していたことが発覚。最も重い損害保険代理店の登録を取り消しを受けた。今回の処分で新車を販売する大手ディーラーなど他社にも問題が広がることになる。
金融庁はBM問題の発覚を受…