(30日、第107回全国高校野球選手権北北海道大会釧根地区Bブロック代表決定戦 釧路江南7―0釧路北陽 8回コールド)
釧路江南は「80点野球」で3年連続で釧根地区大会を突破した。
今春、地区大会で釧路北陽に苦杯をなめた。楓川(もみじがわ)卓也監督は「生徒たちは100点を取ろうと力みがちだった」。心に余裕を持たせようと、1カ月前から「7、80点でいい」と伝えてきた。
エース佐藤勝輝投手(3年)は8回を4安打に抑えて完封。これまでは早くアウトを取ろうと投げ急ぐことがあったが、この日は「間」を意識して、スピンの効いた球を低めに投げることを心掛けた。「出来は80点くらい」。地区大会2試合で計15回を投げ、失点はわずか1だ。
1番打者の楓川瑛太選手(3年)は3本の二塁打で好機を演出した。「考えすぎると体が動かなくなる。80点くらいでいいと、気楽に打席に立てます」。地区大会は2試合で9打数6安打2打点。チームも2試合連続のコールド勝ちだ。「しっかりやることをやって、(準決勝、決勝がある)エスコンにいきたい」と力を込めた。