米ペンシルベニア州にあるUSスチールのクレアトン工場=2024年12月12日、真海喬生撮影

 トランプ米大統領は12日、米国が輸入する鉄鋼・アルミニウム製品に25%の関税をかけ始めた。製造業の復活を公約するトランプ氏は、幅広い製品の素材をつくる鉄・アルミ産業の保護を重んじる。しかし、米製造業全体にとってはむしろ打撃となりかねないジレンマがある。

 米鉄鋼大手3社の最高経営責任者(CEO)らが連名でトランプ氏に出した7日付の手紙には、こんな一文が入った。

 「例外や除外を求めるいかなる要求にも抵抗し、米国の鉄鋼のために断固たる行動をとるよう強く求める」。12日に発動が迫っていた鉄・アルミ関税について、一切の適用除外などを認めないよう念押ししたのだった。

 その3日後には、訪米中の武…

共有
Exit mobile version