「鉄の街」である愛知県東海市の市芸術劇場は、ヘビーメタルのミュージシャンを招くイベント「鋼鉄FES(フェス)」を定期的に開いている。開館10周年の今年、5回目を4月19日に催す。デビュー40周年を迎えた日本のヘビメタバンド「アンセム」が出演する。
- BURRN!40周年、メタルの盛衰とともに 再来望むはあのバンド
東海市は日本製鉄や大同特殊鋼、愛知製鋼といった鉄鋼にまつわる工場が並ぶ「鉄の街」。これにちなんで約10年前に企画されたのが、同館による文化芸術活動の自主事業「“鉄のまち”東海市 鋼鉄FES」だ。
ヘビメタはギターを前面に出したハードロックより重々しい演奏が特徴。毎回、ライブと出演者とのトークセッションで構成されている。初回の2016年は、英国を代表するアイアンメイデンの元ボーカル、ポール・ディアノが出演。初期の名曲「ラニングフリー」「オペラ座の怪人」などを歌った。2回目は米国のヘビメタバンド、ラフカットのポール・ショーティノ。3回目はレインボー、ディープパープルなどのボーカルだったジョー・リン・ターナー。演奏は名古屋フィルハーモニー交響楽団。レインボー時代の名曲「アイ サレンダー」などを歌った。
前回21年がアンセムだったが、コロナ禍のため、座席数(1025)を半分に減らし「客席からは無発声」という制約下で開かれた。5回目となる4月の鋼鉄FESでは、再び招いて、本来のライブパフォーマンスを披露してもらうことにした。
特筆すべきファンの「忠誠心」
ヘビメタバンドの元ドラマー…