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公開された12式地対艦ミサイル能力向上型の装備車両=2025年6月8日、静岡県の東富士演習場、矢島大輔撮影

 防衛省は、敵基地攻撃能力(反撃能力)を担う国産の長射程ミサイル(スタンド・オフ・ミサイル)の最初の配備先について、陸上自衛隊健軍駐屯地(熊本市)とする方向で調整に入った。今年度中の配備をめざす。南西諸島の周辺で軍事行動を活発化させる中国を牽制(けんせい)する狙いがある。複数の政府関係者が明らかにした。

 相手の射程圏外から艦艇や基地などを攻撃できるスタンド・オフ・ミサイルとして、政府は国産の「12式地対艦誘導弾」の射程を約1千キロに伸ばした能力向上型を運用する方針。射程圏内には中国の沿岸部が含まれる。

 政府関係者によると、来年度…

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